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タコピーの原罪4話ネタバレ!|東くんの苦悩としずかちゃんのやばさを考察!

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タコピーの原罪4話ネタバレ!|東くんの苦悩としずかちゃんのやばさを考察!

映画批評サイトIMDBでアニメ史上初となる、全話☆9超えを記録した人気アニメ『タコピーの原罪』。
今回は、その第4話について、あらすじや見どころ、考察をお届けします。

まりなの遺体が発覚してしまったタコピーたち。彼らを待ち受ける運命とは何か。
そして今回は、ほぼ東君が主役。彼の心の闇やトラウマが深く描かれます。
果たして東君が抱える闇とは何だったのでしょうか。

この記事を読むことで、『タコピーの原罪』4話の流れや人物背景がより明確になります。

タコピーの原罪4話あらすじネタバレ|バレてしまった裏工作

第三話ラストでまりなの死体がみつかってしまったタコピーたち。

彼らの運命は、そして東君の心の闇とはなんだったのでしょうか。

タコピーの原罪4話あらすじ

第3話ラストで、まりなの遺体が発見されてしまったタコピーたち。学校には警察が訪れ、しずかたちは事情聴取を受けます。

東君は「大丈夫だよ。指紋も拭き取った」と虚勢を張りますが、内心は不安でいっぱい。タコピーが「本当に黙っていてもいいのか?」と問いかけると、「そんな話をしていないタコ」と苛立ちをぶつけます。

まりなの家族と過ごした経験から、タコピーは「正直に話したほうがいい」と訴えますが、しずかは「東京に行くんじゃないの?」と他人事のよう。東君が「今東京に行くのはまずい」と説得しても、「夏休みになれば行けるって言ったよね?」と迫られ、東君は「うん…うまくやらなきゃ」と押し黙ります。

以降、東君は一人で東京行き計画を進めますが、殺人に加担した罪悪感は募るばかり。深夜まで計画を練っていると、兄が「大丈夫か?友達が殺されたらしいじゃん」と声をかけますが、それが逆に不安を煽ります。

やがて警察は同級生への聞き込みを開始。まりなをいじめていた生徒たちは「最近挙動がおかしかった」「媚びてきた」「しずかに脅されていたようだった」と証言します。

一方、東君はテスト中も事件と計画のことで頭がいっぱいで結果は惨敗。母に報告すると、パンケーキを渡されつつも「君には失望した」と冷たく告げられ、ショックで夜の公園で嘔吐します。

そこで偶然しずかと遭遇し、「母親は頼れない、しずかちゃんしかいない」と思い詰めます。しかし彼女は笑顔で「ありがとう東くん!じゃあこれ持って自首してくれないかな?」と突きつけ、東君は困惑。

東君は過去を思い出します。母はかつて優しく、兄以上の才能を期待していましたが、成長するにつれ比較が増え、「なんでできないの?」と責められるようになります。

医師である母のようになり、病院を継ぐつもりだった東君。しかし兄は常に成績優秀で、嫉妬が心の闇となります。ある日、しずかがいじめられている姿を見て、黒髪が母と重なり好意を抱いたことに気づきます。

翌朝、家を出ようとするとずっと東君の行動を不審に感じていた兄が引き留め、優しく「何でも相談しろよ俺に。」と声をかけますが、「お前なんかにわからない!」と突き放します。「誰も僕に興味も期待もしてない!」と叫ぶ東君に、兄は「俺がいるだろ!それになんでもできるわけじゃないぞ!モンスターハンターはお前より下手だし」と返します。

その言葉で東君は心を開き、自首を決意します。ただし、犯人は自分だと偽って。

東家の病院は休業状態に。警察は「裏で誰かがいる」と察し、近所では「誰かに操られているのでは」と噂が立ちます。

一方、しずかはタコピーに「もう東君は私を助けてくれないんだね」と冷めた口調で言い、すぐ笑顔に戻り「夏休みだよ!東京に行くんだよ!」と話し、タコピーは不安を募らせます。

優秀すぎる兄に嫉妬する凡才の悲劇

4話では脇役だった東君の背景が明らかに。
東君には、不良気味ながら成績優秀で人望ある兄がいます。
母は兄と比較して東君に過剰な期待をかけ、それが心理的負担になっているという悪循環が彼を苦しめました。

これがもしも、東君の兄が嫌味で傲慢な性格であれば、東君も「兄と自分は別」と割り切れたかもしれませんが、彼は弟想いで性格も良い。

この優しさが、さらに東君を苦しめる事態に追い込んでいたのです。

東君が学年トップを取っても、兄は県トップレベルの成績を取ってしまう。
この“優秀すぎる兄”の存在が、東君の苦悩を深めています。

SNSの反応

それでは、タコピーの原罪4話をみたSNSユーザーの反応をみていきましょう。

主に「東君可哀想」「しずかちゃん魔性の女」といったような評価が出ています。

さらにこのような面白い考察もでていました。

なんと実は東君の代わりに東君の兄である潤也が捕まったのではないかという説でした、これはどこまで当たっているか不明ですが、とても面白い考察ですね!

タコピーの原罪4話考察|東くんの苦悩としずかちゃんのやばさとは?

それでは、タコピーの原罪4話をみて、感じた事・気になる事について考察していきます。

恐らく、優秀な兄弟に悩まされた青春時代を送った人間であれば、かなり共感できる内容となっています。

皆さんの子供時代はどうだったのか、と比較をして改めて本作を見つめなおしましょう。

完璧すぎる兄・潤也

本作では、東君の兄として潤也というキャラクターが登場します。
潤也は一見すると不良のような雰囲気を漂わせていますが、実際は頭脳明晰でコミュニケーション能力にも長けた、まさに万能型の人物です。

ただし、そんな彼にも不器用な一面があり、それが「言い訳の仕方」です。どうやら潤也は、上手に言い訳をすることが苦手なようです。

物語の中で、東君は兄に向かって「何もかもできるアンタに俺の気持ちがわかるわけないだろ」と言わんばかりの言葉を投げつけます。これに対し潤也は、「俺はお前よりモンスターハンターが下手だ」と返します。

一見すると少し的外れな返答ですが、純粋な東君はそれを素直に受け取り、心を開いて真実を打ち明けます。おそらくこの兄弟は、根はお互いに純粋で、実際には深く憎み合ってはいないのでしょう。

とはいえ、「弟にも自分に勝っている部分がある」と伝えるための例として「モンスターハンターが下手」というのは、やや的外れです。ゲームの腕前は社会的成功とはほとんど関係がなく、現実的には「チャラくても賢い」というギャップの魅力がある兄の潤也のほうが優位に立つ場面が多いはずです。

善良すぎる兄がそばにいることで、東君はかえって自分の暗い部分を意識してしまうのかもしれません。

ここで、もしも男兄弟であり、兄の立場であるなら弟から「何でもできるお前にわかるわけない」といわれれば、逆に「そんなに悔しいんだったらお前も俺のようになってみろ、俺を超えてみろ」と突き放すほうが対抗心を生み、東君の成長につながる可能性もあります。

しかし、それでは弟を傷つけてしまうため、潤也はあえて「モンスターハンターが下手」という、分かりやすくも無害な理由を選んだのでしょう。

この優しさが、兄潤也の負い目となってしまうでしょう。

そんな二人のやり取りからは、仲の良さと同時に、どこかで関係が歪んだままで完全に修復していないのではないかという危うさも感じられます。

東くんの母のゆがんだ教育

東君の母親は、兄と弟を比較するような教育を行っていました。
「お兄さんにはできるのに、なんでできないの?」といった言葉を投げかけ、せっかくクラス一位学年一位の成績を取ってきても、褒める様子はありません。

こうした比較は、兄弟それぞれの個性を認めず、成長を阻害する非常に有害な教育です。おそらく母親自身も、同じような教育を自分の親から受けてきたのかもしれません。

また、東君のことを「キミ」と呼び、まるで他人のように接する姿勢も見られます。これは子どものパーソナリティを無視し、個性を否定する態度と言えるでしょう。

さらに、幼少期の東君の背中に抱きつき、胸を押し付けるような過剰なスキンシップを、兄・潤也の目の前で行っていました。これは単なる母子間の愛情表現というより、あえて嫉妬心を煽る行動に近く、母親が自身の「女性的魅力」を利用して兄弟間に対抗心を生ませようとしていた可能性もあります。

実際、東君はそのスキンシップを喜び、母親からの愛情=褒美を求めて努力するようになりました。そして、母親の黒い髪としずかちゃんの黒い髪を重ね合わせ、しずかちゃんに惹かれていったのです。これは、無意識のうちに異性に母親の面影を求めるようになった結果とも考えられます。

一方、潤也が髪を金色に染めようとした際、母親はそれを引き止めるような態度を見せました。

恐らく東君のママは無意識のうちに潤也にも「理想の異性像」を投影していたのかもしれません。

母親はシングルマザーであり、夫の不在を埋めるかのように、息子たちに理想の異性像を重ねて自分を慰めていた節があります。

そう考えると、東君の母親は「タコピーの原罪」という物語中でも際立って史上最悪レベルで問題の多い「毒親」であり、その影響は兄弟の人格形成に深く刻まれてしまったと言えるでしょう。

しずかという無邪気な悪

『タコピーの原罪』第3話では、これまでいじめの被害者だったしずかちゃんが、加害者としての一面を見せ始めます。

まず、東くんに対して東京へ行くための計画を無理に立てさせ、その要求は彼に大きな精神的負担を与えました。実際、東くんは夜通し計画を考えるようになり、その結果テストの成績にまで悪影響が及びます。

さらに彼女は、最終的に「自分の代わりに自首してほしい」と東くんに迫り、その際には頬にキスをして頼み込むなど、“女性としての魅力”を巧みに利用します。この行動は、母が風俗嬢をしていたという背景から受けた影響もあるのではないかと推測されます。

まりなの死に対しても、しずかちゃんは深い後悔を見せず、冷淡な態度を取り続けます。その無感情さに、タコピーは恐怖すら覚える場面も描かれます。

しずかちゃんは、無意識のうちに周囲を巻き込み、男を手玉に取り、邪魔な存在が消えても笑顔で他人事のように振る舞う――そんな“無邪気な悪”の側面を持つ人物です。ひょっとすると、彼女はサイコパス的な資質を秘めているのかもしれません。

今後起きる展開

それでは、今後『タコピーの原罪』でどのようなことがおきるのでしょうか。

今後起きうる展開を予想、予測していきましょう。

東京で何かが起きる

『タコピーの原罪』第4話では、夏休みが始まり、しずかちゃんが東京へ向かおう姿が描かれます。

彼女は、東京にいる父のもとにチャッピーがいると信じていました。しかし、その淡い希望は無情にも打ち砕かれる展開が待っていることが予想されます。

その時、しずかちゃんはどう変わっていくのか。そして彼女とタコピーの関係はどうなるのか――目が離せません。

子供の嘘は大人に通じない

『タコピーの原罪』第4話の終盤では、東君が自首したことで、まりなちゃん殺害事件は一応の区切りを迎えたかに見えました。

しかし、警察をあなどるわけにはいきません。東君の背景には何か秘密があると察しており、その背後にしずかちゃんがいると知れば、彼女も少年刑務所行きになる可能性があります。

果たして、このまま嘘を通せるのか。それとも「子供の嘘は大人には通じない」のか。個人的には、後者になるのではないかと予想しています。

まとめ

タコピーの原罪4話、そこで待っていたのは東君という主人公たちとは無関係な優等生の少年が転げ落ちていく悲劇でした。

そして、東京に向かうと宣言したしずかちゃん。

恐らく第五話で彼女を待っているのは冷酷な事実なのかもしれません。

いずれにせよ、『タコピーの原罪』から目が離せませんね。