今回は、2026年1月9日にリメイク版が放送される『ハイスクール奇面組』が、原作ではどのような結末を迎えるのかについてご紹介します。
また、アニメ版と原作版ではどのように違ったのか、といった情報や、リメイク版の結末はどうなるのかといった考察などについてもしていきますので、最後までお楽しみください。
もくじ
ハイスクール奇面組の原作の結末はどんな内容
それでは、原作版『ハイスクール奇面組』は一体どのような内容だったのでしょうか。
こちらの見出しでは、原作版『ハイスクール奇面組』の最終回の衝撃的な内容、そしてそれにまつわる様々なエピソードをご紹介いたします。
全ては河川唯の夢だった!?
原作の最終回は、ヒロイン河川唯の夢という“夢オチ”で締めくくられる、当時としても非常に大胆な終わり方でした。
コミック20巻「さらば奇面組の巻」では、高校卒業後、社会人として働く唯と奇面組のその後が描かれます。
短大を卒業し大学に進学したばかりの唯は、一堂零が運転する自転車に乗って出勤する途中、風に吹かれて目を閉じます。
次に目を開けると、なぜか中学2年10組へ戻っており、今までの出来事がすべて夢だったと判明します。
唯は「零さんたちは…一応高のみんなは…あれは みんな わたしの空想だったの?」と混乱。
そのまま唯のモノローグ——「奇面組はただの空想だったのかもしれない でも わたしは信じたい 彼らはきっといると。ほら 今にもあのかどからみんながかけてくるような気がするでしょ」——と共に物語は幕を閉じます。
こうして、『ハイスクール奇面組』はまさかの夢オチという形で完結しました。
なんとストーリーは、夢オチで終了というまさかの結末を迎えるのでした。
原作者は夢オチ説を否定
しかし原作者・新沢基栄さんは、この最終回を「単なる夢オチと受け取られることは心外」と夢オチ説について否定的でした。
新沢さんによると、「読者の中でキャラクターが生き続けてほしい」という思いで、あえて物語を第1話に“ループ”させる構造にしたとのことです。
その意図を明確にするため、後に出版された文庫版・愛蔵版では最終コマに零のシルエットを加筆。
唯と千絵がトイレに向かう途中、トンカツをくわえて逃げる零と、追いかける奇面組が登場する第1話のシーンへつながる構成になっています。
つまり新沢さんとしては、夢オチではなく「物語が円環する終わり方」を意図していたというわけです。
当時のファンは衝撃が大きかった
夢オチかループかに関わらず、この最終回は当時のファンに大きな衝撃を与えました。
SNSなどでも現在進行形で議論が続いており、30年以上経っても語られるほどのインパクトがあります。
80年代当時、『ハイスクール奇面組』は社会的ブームを巻き起こすほどの人気作品でした。
そのため、読者が受けた驚きや戸惑いも非常に大きかったと言われています。
一方で、この衝撃的な結末が作品のカリスマ性を高め、長きにわたり語り継がれる理由の一つになっているともいえるでしょう。
アニメ最終回は原作とは違う結末に
アニメ版『ハイスクール奇面組』の最終回は、原作とは全く異なる方向性で締めくくられています。
それでは、アニメ版『ハイスクール奇面組』最終回ではどんな流れが描かれたのでしょうか。
こちらの見出しでは、アニメ版『ハイスクール奇面組』最終回の結末が原作漫画版とどのように違うのかなどについてご紹介します。
アニメ最終回は一堂零が優等生になり奇面組を解散させる流れに
アニメ最終回では、一堂零が頭に落ちてきた大きな石に当たったことで、校則を厳守する上品なエリート優等生へと変貌します。
まったく別人のようになってしまった零に、奇面組メンバーはもちろん、ヒロインの河川唯も戸惑いを隠せません。
その後、生徒会長選挙に出馬した零は演説で「奇面組は最低の組織だった」と語り、ついに奇面組の解散を宣言。
これにショックを受けた唯は「解散しないで!!」と大声で叫びます。
その声に驚いた零が天井を見上げると、照明装置が落下。頭に直撃したことで、零は元の性格に戻るというオチで終わります。
いかにもギャグ漫画らしいコメディタッチの最終回で、原作よりポジティブだと評価する声も多く見られました。
ファンからの評価はどうだったのか
1980年代に放送された『ハイスクール奇面組』の最終回を知っているファンは、SNSでは『原作よりもいい調整になっていた』と評価する声も多くあります。
中には「原作よりもアニメの方が印象深い」という声も確認できました。
特に当時リアルタイムで観た世代は、アニメオリジナルのポジティブなラストを評価する人が多く、原作最終回にある“モヤっと感”が苦手な人にとっては、アニメ版が理想的な締め方だったようです。
このように、原作よりもアニメ最終回を支持する声が大きいという点は、『奇面組』の特徴とも言えるでしょう。
最終的にアニメ人気もあり、『フラッシュ!奇面組』といった続編が制作されることもありました。
考察・リメイク版の最終回はどうなるのか
それでは、リメイク版『ハイスクール奇面組』の結末はどのようになるのでしょうか。
今回は、2026年1月9日に放送がスタートされる予定のリメイク版『ハイスクール奇面組』の結末について考察します。
80年代のオリジナルアニメとは違う結末がありえる
まずリメイク版『ハイスクール奇面組』は、80年代に放送されたオリジナルアニメ版とは声優を一新させています。
このことから、リメイク版は、オリジナル版とは違い、新しい時代の『ハイスクール奇面組』を目指そうとしていることがうかがえます。
したがって、このことから、80年代のオリジナルアニメ版とは全く違う、別の最終回もあり得ると言えるでしょう。
原作通りの展開も
近年、様々な旧作漫画がアニメ化されている状況があります。
『ダイの大冒険』や『るろうに剣心』『ハンター×ハンター』さらには『北斗の拳』といった作品までもが原作に忠実な形でのアニメ化が続々実現、今後もされていきます。
『ハイスクール奇面組』もおそらくは原作に忠実な形での、アニメ化がされていく可能性があるといえるでしょう。
とすると、やはり最終回についても、原作に極めて忠実な大きな話題を産んだ最終回が、製作される可能性があります。
もしも原作通りの最終回がせいさくされれば、原作コミック版の『ハイスクール奇面組』の評価も大きく変化することが予想できます。
現時点では推測不能
2025年12月現在、リメイク版『ハイスクール奇面組は放送がスタートしていません。
したがって、現時点ではほとんど推測は不可能となります。
多くのことがわかっていません。
果たして、今後放送がスタートすればどうなるか、さらに期待が集まりますね。
まとめ
『ハイスクール奇面組』は、原作とアニメでまったく異なる最終回を持つ珍しい作品です。
原作は夢オチ(実際はループ構造)として議論を呼び、アニメ版は独自のポジティブ展開として現在でも高く評価されています。
2026年のリメイク版がどちらのルートを採るのか、あるいは全く新しい最終回となるのかは現時点では不明ですが、原作・アニメ双方の特徴を理解しておくと、リメイク版をより深く楽しむことができるでしょう。